「特殊部隊」「クリンコフ」というのがこの鉄砲の正しいイメージのようだが、自分にとってのイメージは「悪役」「テロリスト」というものだ。特殊部隊もクリンコフも「現実」であってイメージですらないのだが、もともとよくわからない銃を手にしてしまった自分の最後の抵抗である。いや、抵抗をする必要もないのだが、「無駄な抵抗はやめろ！」という常套句は「その呼びかけをしなければならないのであれば、その抵抗は無駄ではない」と常々思う。ましてや「安物買いの銭失い」とは今の自分ではないか？と現実を直視しつつも、やっぱり安物だったという現実から逃れられない自分へのレクイエム・・・チンコん歌（なぜかこれが第一変換）である。
63式に始まった「安物買い」だったが、遂に第2弾に手を出してしまった。LAの広告が悪いんだ！と言いつつ、実はこの銃「だけ」は、マルイ互換として有名で、オクで何度も手に入れようと思っていたものだ。「マルイの電動メカボがポン付け」「はじめからそれを意図して設計」「マガジン互換」など、いかにも「大陸系半島系離反島系」のかほりが。
まず手にして思ったのが「軽い」。予想していたこととはいえ、軽い。でも同時に購入したK2はもっと軽かったので、中途半端な軽さとでも言おうか。コッキングも軽くもなく重くもなく、いわば「普通」。決して良い意味では使われない「普通」という言葉がお似合い。
値段相応。約7千円という微妙な数字だが、あることに気づいてから、評価が一気に変わった。それは「部品分割が安物じゃない」。たとえば本体上部のカバー。一体成形で、本物やマルイのように後部のストッパーを押すと分解できる。安物世界では世界共通であるはずの「最中構造」ではないのである。まさか！と思って銃を裏返してレシーバーを見てみると・・・こちらも一体成形。本物やマルイと同じ。リアサイト（カバーのヒンジ兼用）、折りたたみストック基部、トリガーガード等、強度が欲しいところには惜しみもなく金属が使われている。折りたたみ銃床は樹脂だが、硬質で強度があり、樹脂とは思えない剛性だ。マグは前評判通りマルイ互換。半端な互換じゃなくて、こちらのマグをマルイAK47にも使える完全互換。・・・これは「早くマルイの中身入れてよ！」という叫びか？
ゲンブンカービンで火がついた自分の「短いヤツ」魂だが、このAK74Uはｲｲ!! 取り回しもいいが、構えたときの「無敵感」がいい。このノリでSG552も買えと言うことか？
独特のラッパ形状ハイダー（クリンコフハイダー）、結構いい加減ぽく延長されたリアサイト、下部が丸みを帯びたハンドガード、ガタもなく構えやすい折りたたみ銃床。気に入った。この銃、気に入った。D-BOYだったっけか？総金属でこれ出てたと思うが、欲しい。
マルイのAKS-74U用に、D-Boysの木製ハンドガードをオクで手に入れた。よく「中華製は品質が悪く、仕上げも粗悪でクソ」という人がいるが、西側の銃や部品についてはその通りだと思う。でもAKについては「品質が悪く仕上げが粗悪」という点は、リアルさという点で利点だと思う。兵器にきれいさを求めた国はどうなった？・・・日本、独逸、英国・・・言いたいことは分かるよね？質実剛健、これが兵器の美しさだと思う。
さて、オクで安く手に入れてホクホクな俺は、ムネドキでマルイ製AKS74Uに組み込むべく・・・つか、あれ？マジ？まさか？・・・長さが違う。マルイの方が長い
or D-Boysの方が短い。これから取り付ける方が「長い」のならば、なんとでも方法はあるが、「短い」場合はレベル5の気力・根性・投資・禁欲・甲斐性が必要だが、残念ながら全て持ち合わせてないので断念した。
しかたなく、アカデミーの方のAKS74Uに付けることにした。こちらはサイズがぴったり。とは言え、ポン付けできるほど王大人（ワンターレン）は優しくない。金具が入る部分が長すぎたので削ったりして、数カ所削り込んで上部ハンドガードは制圧。下部は、本体へ入り込む後部の形状、サイズが全然違ったので、切ったり張ったりでようやく制圧。かくして、7千円のエアコキ銃に、送料+手数料込み3,800円のハンドガードが装着された。そう言えば、オクでD-Boys製の鉄製ロワレシーバーとストックのセットが4,000円で出てたっけ？・・・いかんいかん、この銃に投資してどうする！？
