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てっぽうのページ

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MP5SD5改

 

 

マルイ製:エアーコッキング、ポンプアクション

大学を出てから10年ほどは、車やギターに凝っていた。てっぽの趣味は細々としていた。ちょうど時代はモデルガンから「弾の出る」エアガンやガスガンにシフトしつつある時代だった。

当時「マルイ」と言えば、モデルガン等は出していたが「パチモン」「安モン」のイメージが強く、MGCやコクサイという老舗、JACやアサヒという新興勢力を前に、2流3流のイメージが強かった。

当時、既にJACやアサヒのBVがサバゲーでの地位を確保していた。MGCが先駆をつけたセミオートガスの時代は過ぎ、時代はフルオートだった。俺もMGC初の(?)BV式(?)フルオートであるM76を買ったが、アレには感動した。しかし、MGCの出遅れ感は拭えず、市場原理によって、市場からMGCは駆逐されてしまった。この辺りの経緯は知らない・・・車とギターの時代だったから。

当時、マルイの「主力」(だと俺は思うが)だったのが「エアコキ」シリーズ。今でも残っている機種はあるが、多くの「珍種」が現在では絶版だ。このMP5SD5もそのうちのひとつ。車とギターにはまりはしたが、GUNを忘れたわけではなく、細々と買って楽しんでいた。そんなときに買ったのがこの銃。

当時マルイが持っていたフルオートが「ライブダミーカート式ガスブローバック」のMP5だった。これも買った。快調に回転する機関部が気持ちよかった。バラバラと飛んでいくダミーカートに萌えた。が、決定的に弾の威力が無く、10m程度しか飛ばなかった。サバゲーに役に立つとは思えない銃で、事実すぐに廃れた。当時のマルイはこんな状態だったからか、「ゲーマー御用達」の地位を得ようと必死になっていたようで、そんな中で出たのが「エアコキ長ものポンプアクション」だ。UZI、MP5SD、MPL等で出たと思う。全部買った。ポンプアクションは連射が効き、それでいて安い。しかもよく飛ぶ。自分は大ファンだった。

そんなポンプアクションの中でも命中精度が高かったのがこのMP5SD5だった。お気入りだった。

そんなある年、自宅周辺でカメムシが大量発生した。家によっては壁一面にカメムシがたかっていた。俺の自宅にも大量飛来した。部屋の中で発見すると、最終兵器のガムテープで退治できるのだが、タンスの衣服の中とか布団の中に入られると、非常にやっかいなことになる。カメムシの屁の匂いを知っている人にはしか、分からないことであるが。

で、平日の夕方や日曜日などは外へ出てカメムシ退治。家の中に入る前に、外で退治しなければならない。殺虫剤は効かない。壁の高いところにいるヤツは、退治のしようがない。そこでエアガンの登場。射距離は約5m。屋根近くにいるカメムシをピンポイントで狙う。当時はフルオートの精度の良い銃がない(BV式のみ)。セミオートガス(MGC)もいまいち精度が悪い。最終兵器がエアコキ。今更語る必要もないと思うが、マルイのエアコキの精度はもの凄い。値段対効果を考えたら、これ以上のものはない。

たった5mとは言え、ターゲットは1円玉より小さいカメムシ。しかも全て上方への射撃。長銃身であるはずのエアコキG3よりも、ポンプアクションのMP5SD5の方が精度が良かった。初段命中の連続記録が8まで行った。精度の良いMP5SD5であったが、やはり短い銃身は頼りない。そこで、サドパ製の長いアルミ銃身をMP5SD5に移植した。ノーマルのサプレッサー(サイレンサー)は、内径が細くて(バレル代わりだったんだろう)使えない。アルミのバレルが露出したままでは情けないので、MGCのイングラム(モデルガン)のサプレッサーをプラリペアで無理矢理装着した。バレルはサプレッサーの先端とツライチなので、消音効果はない。

今思うと、短銃身+サプレッサーの追加バレルの状態であの高精度が出ていたのだから、普通は改悪になって精度が落ちるはずだ。が、俺の腕が良かったのか、日頃の行いが良かったのか、驚異的な命中精度になった。初段命中で普通、外すことが珍しいほどの鬼精度になった(5mという条件内)。

この年、生きて我が家の中に侵入できたカメムシは、極端に少なかったと思う。大半が水際防御に成功した。このMP5SD5改のおかげだ。

ただ、酷使しすぎてバネがヘタッたらしく、精度が落ちてきたので、オクで売った。撃って楽しい銃だったので、今では後悔している。