<Kによるコメント>
オスカーさんから頂いた十四年式のとこでも書いたが、最近のモデルガンって、めがっさきれいだよね。20年以上前のMGC、ハドソンあたりだと、よくて「ヘアライン」仕上げ、ハズレを引くと「東南アジアの密造銃」仕上げだった。ただ、このころからマルシンとコクサイはきれいな表面仕上げだった。特に感動したのが、マルシンの「マスターピース6インチ」だった。今回情報を頂いたM712のレベルまでは届かないが、鏡面加工「っぽい」きれいさだった。悪友に貸したら、悪友がその弟に貸し出し、その弟は友人に貸し出してしまい、30年以上経った今だに行方不明だ(涙)。
さて、マルシンの8mmガスブロM712でもその出来に感動したが、このM712も「さすがマルシン」である。寡黙で淡々といい仕事をする、渋い職人である。P08でもM712でも、拳銃のくせにストックをつけると、まったく別の表情になる・・・さらに格好良くなる。しかも、そのストックのほとんどはホルスターになるってんだから、ドイツ人ってのは本当に油断ならない。放っておくと、どんどんと先へ進んでしまい、合理的なものを創作してしまう。合理的だけなら英米もそうなんだけど、ドイツの場合は「芸術的に格好良くまとめてしまう」から始末に負えない。根っから真面目で頭がよくて勤勉なんだな。
それにしても、404氏の写真はいつ見てもきれいだ。きれいなだけじゃなくて、臨場感がある。実は俺が使っている機材は、キヤノンのEOS10Dだ。二世代前だけど、一応600万画素クラスの一眼レフだ。レンズはEF58mm1.4がメインだ。一時期凝ってフルマニュアルで色々操作して楽しんだが、途中で飽きてしまい、今はフルオートで適当に使うだけ。ちなみに、こんな高い(本体とバッテリー、カード、レンズ4本の総計で60万円)買い物が出来たのは、息子が中学校へ入って剣道部に所属したからだ。「息子の試合を、きれいな写真で残したい!!」という理由で我が家の財務省に申告したら、即日で許可が出た(国家予算執行許可)。俺のための個人的なものは、50円ですら申告から許可まで半年はかかるのに・・・。
閑話休題。去年の秋に友人が「家内の父親から、俺が買ったばかりなのとまったく同じデジカメをプレゼントされた。二つあっても仕方ないから、2万でいいから買い取ってくれ。」と、キヤノンのIXY-Digitalの1000新品を譲ってもらった。これ、フルオートでもきれいなのな。俺のような「知識と技術が中途半端な奴」の場合、「フルオートで撮りなさい!!オマエは下手になにもいじるな!!」と、カメラに怒られながら、何も考えずにシャッター押すだけ。なのに、一眼レフよりきれいな写真が撮れてしまう・・・。だから余計に「撮影技術」「撮影環境」に無頓着になってしまったようだ。いや、カメラが悪いんじゃないよ?俺の怠け心が悪いんだけどな。で、404氏の写真に触発され、最近写真をマジメに考え出した。光と影。全部にきれいに光が当たっていればいいわけじゃない。影があっての光。影が沈みすぎても(階調のない黒になっても)駄目だし、光で潰れても(階調のない白になっても)駄目だ。上手な人の写真は、Photoshopで処理すると分かるんだが、真っ黒や真っ白に見える部分にも階調がある。・・・404氏に負けないよう、写真の分野を頑張る。いや、「負けないよう」は無理なので、せめて足下には到達したい。
404さん、情報のご提供、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。