以前、M2カービンのところで「マルシンは何考えてるのかワカラン」と書いたが、未だにその通りだ。P226やらUSPやら、今風テイスト満載のカッチョエエてっぽを各社が競って出している中、M712を出してきた。8mmのフルオート・ハンドガン、それを出したいだけのために。
独逸で生まれたくせに、コイツのイメージは中国大陸。満州とか上海とか蒙古とか。実際、ドイツ軍には正式採用されず、主に輸出された。手に持ってみると分かるが、大きくてかさばる。フルオート可能だし。こいつはハンドガンのカテゴリではなく、イングラムやスコーピオンのカテゴリだろう。でも、オープンボルトじゃないし、ショートリコイルもある点は、ハンドガンの方なんだけどな。
今まで、この「ブルームハンドル」は3丁買った。最初がMGCの金属モデルガン。M712ではなく、C96の方だった。クリップ装弾が最高にカッチョ良かった。次にマルイの作るモデルガン。M712だった。カートがボトルネックじゃなかったのが残念だった。そして名銃(迷銃)フジミのガスブロタイプ。M712の方だった。詳細はこちら。
そして今回、念願のガスブロ(フジミのと違って、まともなブローバック)モデルがマルシンから出たわけだ。
相変わらず「おみやげ」「おもちゃ」的なパッケージを開ける(ちなみに俺は「おみやげ」「おもちゃ」という言葉は大好きだ)。中にM712と書かれた黒い中蓋があり、ちょっと格好いい。きっと有名な「マルシンのおねいさん」のアイディアであろう。中蓋を外すと、でーんとM712が入ってた。前回買ったオートマグのガスブロは、表面が「俺はABSだから!!」と主張するツヤツヤの黒で、正直萎えた(売った)。が、今回のM712は、表面がつや消し・・・機械加工のままで磨きが無しのような感じで、非常によい。これもきっと、マルシンのおねいさんの入れ知恵だろう。銃の形に切り取られた段ボールが重ねてあるのは、十四年式と同じで、エコエコな感じだ。
重い。その大半はマガジンである。こんな銃を俺は他にも知っている。こいつだ。でも、グリップの中にもけっこうな重りが入っているようで、何とかバランスは保たれている。各部はビシッ!と作り込まれていて、前回のオートマグのような「隙間」「ガタ」「反り」等が見られない。非常にタイトな感じだ。イイじゃん!!
セレクタを切り替える。ん?動かない。やたらと堅い。力込めても動かない。ノッチ堅すぎ!!・・・と悪戦苦闘してて気がついた。セレクタの丸い部分、もしかしてボタン?・・・やっぱボタンだった。こんなの、マルイやフジミのM712には無かったぞ!!つか、説明書読もうな、みんな。
ガス入れる。セミオートにして空撃ち。バシュッ!!と小気味よい音と反動。前回のオートマグのようなボシュンという「お母さんがブローバックしときなさいと言うから一応ブローバックしときます」的なやる気の無さではなく、「今年は猪だし俺もがんばるぞ」的なやる気満々のブローバックだ。セレクタをフルオートにする。するとどうだ、バババババババッ!!!と、フルオートでブロバックするではないか!!サイクルもかなり速い。感動した。最後にシューーーーッ!!と生ガス吹くのは、冬にはデフォと言うことで。