ショットガンは余り興味がない。多少の興味がなきにしもあらずなのは、ワイルド7のヒバが使ってたレミントンぐらい。特にこのM1897というショットガンは、ショットガンのくせにウィンチェスターレバーアクションのようにハンマーが露出してるので好きじゃなかった。しかし・・・。
まず最初に印象が変わったのが銃剣。着剣可能なショットガン。しかもその銃剣が長い長い。三八式の三十年式銃剣ほどに長い。そんな前時代的な銃剣をつける銃となれば、俺の守備範囲になる。
次に印象が変わったのが、そのネーミングの由来。トレンチ・・・塹壕。WW1stの塹壕戦で使われたとか?史実は知らないが、塹壕に突入して、塹壕の中で敵と格闘するように造られた銃であることは確か。完全に守備範囲内の銃ではないか。
最後のトドメがアンタッチャブル。あの映画の中で使われたのが、この銃の民生用・・・着剣装置を外したものだとか。これまた完全に守備範囲内である。
では、買わなくちゃ。金?いつもねーよそんなモノ。仕方なく俺の別件コレクション数点がYAHOOの向こうへ姿を消した。最初、オクで落札しようとしたのだが、通販新品と変わらぬ相場。だったら新品をしっかりした店で買った方がイイと思い直し、そうした。
本体、銃剣、スリング、カート(5発)を買った。少々高かったが、守備範囲内なら仕方ない。
買って最初の印象・・・え!?樹脂なの?・・・てっきり金属かと思ったが、本体とバレルは樹脂。がっかり。しかも「実包を装填して発射するなどの恐れがないよう、本体構造はわざと弱く造ってあります。」と言い切ってるしw 実際、本体とストックの結合は弱く、つか、脆いと言うことは有名であるということを買ってから知った。
実射してみる。え!?カートにガス詰めるの?・・・ハドソンMadMaxの悪夢が蘇る。ガス装填後20秒以内に発射しなければならない!?・・・実際は大丈夫だった。ガス漏れはなかった。しかし、いくらカートが太いショットガンシェルとは言え、ガスの気化容積は小さく、予想通り威力はない。実射性能に期待がないとは言え、残念。カートアクションはさすがタナカで、確実で小気味よい。作動音もサイコー。
着剣してみる。これ持って塹壕へ殴り込むのなら、やってもいいかなと思える力強さ。
トータルで残念な点が多かったが、木の部分がさすがタナカ!!きれいで、他の木銃床の銃と並べても遜色がない。大戦兵器のコレクションとして、立派に場を盛り上げてくれている。