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てっぽうのページ

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L86

 

 

KSK製:ピコピコ式ガスフルオート

分隊支援火器である。BARとか九七式とかM60とかM249とかM240の仲間である。分隊支援火器とは、分隊を支援する火器であるが、いつも通り説明になっていないのでもう少し考察する。分隊とは、小隊の構成単位だ。分隊はクラスの「班」。小隊がクラス。中隊が学年で、大隊が学校。旅団は町村の学校連合で、師団は郡市の学校連合・・・こう、ある文献で説明されていた。わかりやすい。分隊は「班」かぁ、そうかぁ。班って、給食の時に机くっつけて食べた、あの構成単位だな。班長がいて、たいてい班長はしっかり者の女子だった。掃除さぼると怒るし、係さぼると怒るし、給食当番さぼっても怒られた。さぼる方もどうかとは思うが、怒る方も一々蹴り入れてこなくてもいいとは思うが、いかがなものか。 ちなみに、俺のいた小学校は1学年1クラスだったから、分隊→小隊→中隊ではなくて、分隊→中隊という変則構成だったことになる。小隊長がいない!!・・・新任少尉はどうすればいいのか!!

さて、そんな分隊を支援するわけだから、分隊長たる班長(女子軍曹)の命によって戦術的行動を実施する「班員→俺たち馬鹿男子」を支援することになる。馬鹿男子は体を張って銃火をかいくぐる、それを後方から支援する・・・女子のポジションじゃんw そうか、分隊支援火器ってポジションは副班長に匹敵するんだな。副班長もたいてい女子で、班長(分隊長)の女子軍曹と仲のよい友達。「私が安全な後方から火力支援してあげるから、お馬鹿男子どもはありがたく感謝しながら体さらして突撃しなさい!」と。実際そういう場面は多く、「実験中に遊びすぎて過酸化水素水が足りなくなった。先生に言うと怒られる。さぁ、いつも役に立たない男子どもよ。今こそ使い捨ての歩兵たるその真価を発揮するがいい!!」という班長(分隊長=女子軍曹)の命を受け、先生の目盗んで薬品棚から過酸化水素水の新しい瓶をかっぱらってくるのは男子の役目。先生に質問したりして、先生の目をそらすという火力支援を行うのが副班長=分隊支援火器担当女子。

長い銃身、しっかりとしてて最初から組み込まれている二脚、伏せ撃ち時に便利な後方グリップ、連続射撃時に有利な肩掛け。分隊支援火器のほぼ全ての要求を満たしている、優秀な兵器だ。ただ、ちょっとだけ残念なのが、ワンタッチでは交換できない銃身と、歩兵用小銃と同じ30連マガジン=ベルト給弾不可という点。なーに、大した欠点ではない。偉大なる大英帝国と親愛なる女王陛下への忠誠があれば、容易に克服できる問題である。・・・英国の上層部なんて、いつもこんな具合だ。芸術的お役所仕事というか、上層部みんなお馬鹿というか。世界で初めて空母作っておきながら肝心の艦載機の開発をほとんどしなかったりとか、速度を犠牲にしてまで重装甲にしたのに88mmにスコンスコンと装甲抜かれる戦車しか作れなかったりとか、歩兵直協の歩兵戦車なのに徹甲弾のみで瑠弾搭載してなかったりとか。何か抜けてる。何が英国人をそうさせるのか分からないが、「ツッコミどころを必ず残す」のが流儀だ。

分隊支援火器と銘打ちながら、銃身交換は簡単にできず、ベルト給弾もできない、と。それ、単なる「重ライフル」じゃんw でも英国も馬鹿ではないので、きちんと学習はする。その結果、分隊支援火器の座はM249の空挺モデルがL11として採用されている。・・・じゃぁ、このL86は何?

全長は、ストックを伸ばした「標準バレル」のSCARと同じ。当然、ブルパップのため、銃身はSCARより遙かに長いKar98kとほぼ同じである。SCARと同じ全長と言うことは、M4より10cmほど長いだけ、M16とほぼ同じだ。そんな「標準的歩兵銃」と同じ長さでありながら、WW2ndのフルパワーライフルと同じ銃身長・・・これは狙撃銃である。そうか、L86とは「切れ目のない連続射撃で弾幕を張って歩兵を支援する」のではなく、「長すぎない全長なのに、現代の基準からは十分以上に長い銃身と二脚を利して、敵の重要ポイントを狙撃して歩兵を支援する」、そういう意味での分隊支援火器なわけなんだ。そうか、今まで勘違いしてたよ。さすが大英帝国、だてにハリーポッターがお空を飛んでるわけじゃない。

こんな妄想でも抱かない限り、この銃の位置づけは無理っぽw

実銃ではそんな評価なL86であるが、TOYガンの世界では支援する分隊もないし、30連型マグでも実質300連マグだし、銃身は幸いなことに過熱しないから、問題ない(というか、全ての電動ガンは分隊支援火器の能力を備えている)。 問題は、この銃が格好いいと言うことだ。バレル横にニョッキリと生えている穴穴のバレルカバーや二脚、マグ後方のヴァーチカルグリップ、カービンタイプの短く先が開いたデザインのハンドガードなど、重要加算ポイント満載。元々無骨で英国らしいL85にこんな魅力的なポイントが加算されているわけだから、無敵。英国はこの銃を標準の歩兵ライフルにすればいいのに、と、つい無責任なことまで考えてしまう・・・TOYガンは軽いからねw ただでさえ重いと言われているL85よりさらに数段重いL86、持たされる歩兵はたまったものじゃないw

元々MMC製だったこのL86。L85が出た頃には買えなかったが、黒船中華のおかげでL85までは格安で出た・・・L85じゃなくてR85だったがw しかしL85シリーズはここまでで、カー人タイプやSMGタイプ、L86は出なかった。すると、今まで65程度だった「L86欲しい熱」が90越えまで上昇、先日遂に98にまで達したので、前々からオクで目をつけてたこれに入札、落札した。

初めて手にするL86だが、やっぱええわぁ。SCARと同じ長さなので取り回しは悪くないし、バイポッドがかっちょいい。元MMC製のSUSATはドンガラのダミーだが、見た目はかっちょいい。中に今風の電動ユニット入れて、SUSATをスコープに付け替えれば、どこに出しても恥ずかしくない分隊(を狙撃で)支援(する狙撃)火器の完成だ。どこにも出すつもりはないが(←さっき、EBRでも同じこと書いたw)。

大英帝国の誇り、女王陛下の守護神、帝国陸軍のお荷物wであるL85シリーズだが、英国共々かわいがってやって欲しい。今度、R85A1をもう一つ手に入れて、このL86の外観を組み込んでみたいものである。外観ジャンクでイイから、機関部健在のR85、安く出てる情報があったら、是非教えてくださいこれこの通りおながいしまつ。

<2008年6月23日追記:ブルーバックの写真群>

L11(M249MINIMIパラモデル)と記念撮影。頑固に国産にはこだわるくせに、変にFNはあっさりと採用する英国。こういう節操のなさは嫌いじゃない。