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てっぽうのページ

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Kar98k

 

 

マルシン製:ガスコッキング:ボルトアクション

6mmの時代である。リアルカートのKar98kはこれしかないわけであるが、当初、買う予定はなかった。リアルカートはCMCのモデルガン持ってたし、散々カート「ティーン」アクションはやったから。しかもこのモデル、カートはプラ。が、地元の小さいショップで店頭に飾られている姿を見たら、買っちゃった。悲しい性である。

フレームもバレルも樹脂。バレルに至っては、ホームセンターに売ってる塩ビパイプと同等品で、しかも根本の取り付け穴が楕円だった。加工のおばさん、失敗したな?あまりにも軽々しい雰囲気だったが、ボルトは頑丈な金属製。結構操作感はよろしかった。が、ボルト内にガスを入れる構造上、ボルトは太い。この銃だけ手にとってもそれは分からないが、CMCのモデルガンと比べたら一目瞭然。

実射性能は、元から期待していなかったが、その通りの結果だった。いくら太いとは言え、たかだかボルト内部の容積なんて知れている。気化容積が絶対的に不足している。一般的なガスガンの「ブシュッ!!」っていう威力のある音ではなくて、「ポンッ!」っていうかわいらしい感じだ。「とりあえず弾、発射しときますから」と。さらに悪いことは、少しでも水平より下に向けて撃つと、生ガスが噴射すること。発射の煙のようでカッチョイイ!と思うかも知れないが、全然違う。発射の煙というよりも、殺虫剤の噴霧という感じだ。とにかく、実射を云々する銃ではなかった。

お座敷の俺にとっては、実射性能は別に問題ではないのだが、どうしても好きになれなかったのが樹脂のカート。まず、色が気にくわない。ダークイエローとかタンとか、外国語風にいうと格好いいが、日本風にいうと黄土色。あまりにもカッチョワルいので、金色でケース部分を塗った。次は弾頭を銅色で塗ろうかと思っていたら、数回の装填や排莢アクションで塗った部分が禿げた。弾頭を塗る気がなくなった。

また、エキストラクターとエジェクターの具合が悪くて、5発全てをまともに排莢・装填できたためしがない。まず、ボルトを引いたときに、カートが薬室から出てこない。エキストラクターが仕事をさぼるのだ。全てではない。2割ぐらいの割合だ。エキストラクターが仕事をしっかりしたときでも、ボルトを引ききっているのに、カートはボルトフェースにくっついたまま・・・エジェクターが仕事をさぼる。これは8割以上の確率。0.8×0.2=0.16・・・1割6分の確率で、まともに排莢できても、装填でつまづく確率が5割。ボルトを前進させて、カートの後端を押し、カートがマガジン部から飛び出た瞬間、樹脂製で軽すぎるカートは上や横へ飛び出てしまう。あるいは、マガジンスプリングが弱すぎるので、ボルト前端がカート後端をくわえられない・・・カートを押し上げる力が弱すぎ。

かくして、ボルトアクションで一番楽しい「ボルトを引く」「排莢」「ボルトを前進」「装填」という一連の動作の内、全てのアクションでトラブルが生じる。こりゃ、村田式のように1発ずつ装填、排莢を手動で繰り返した方がいいな。マガジンの意味なし。

かくして、散々な結果となったこの銃であるが、それなりに何とかしようとはした。バレルは、同径のステンレスパイプに差し替えた。写真に映っている筒は、外したノーマル塩ビパイプバレル。次には、どうしようもない装填と排莢を何とかしようとしたが、その前に、タナカのガスKar98kを手に入れた。その重量感と質感、実射性能にぶっ飛んだ俺は、そそくさとこの銃をオクに出した。

俺は知らなかったが、この銃用に金属製のカートがあったんだな。それ手に入れていたら、状況は変わっていたかも知れない。現行のマルシンKar98kは、HW樹脂で重量感はある程度確保され、装填や排莢も改善されているそうであるが、カートの弾頭部がリアルじゃない。8mmBB弾だからだ。ただでさえホンモノは7.92mmなので8mmBB弾より小さい。しかもその大きい8mmBB弾が弾頭部も通過するのだから、弾頭部は8mmより大きい。かくして、ボトルネックとは名ばかりの、ズン胴形状のカートとなってしまうわけである。せっかくの「リアルカート」式なのに、カートが「リアルじゃない」わけだ。マルシンの8mmBB弾へのこだわりも分かるし、お座敷派にとっては銃によっては8mmの方が断然いい場合もある。が、適材適所で、6mmBB弾の方を採用した方がいい場合もあるんじゃないだろうか。少なくともこの銃は6mmであるべきだ。

マルシンが6mmBB弾でこの銃を再販したら、速攻で手に入れたい。