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てっぽうのページ

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G43

 

 

ショウエイ製:モデルガン

本稿のレポート、写真は全て「404」さんのご提供です。

ショウエイ製Gewehr 43 Sniper Rifle(金属モデルガン)
 全長: 1,120mm
 装弾数 10発
 重量 3,900g
 弾装込み=4,200g
 弾装+ダミーカート=4,560g

ショウエイ製G43です。このモデルガン持ってみて、びっくりしました。実銃通りの重量感覚&バランス感覚・・・痺れました。モデルガンも4kg超えてくると、持ち方を考えさせられます。狩猟やお仕事等で実銃を触っておられる方には理解できると思います。このモデルガンは、いやになるほど実銃感覚に浸れています。ストックの感触も素晴らしいです。

さてモデルガンとしての造りは、法の壁により機構の省略や改変を余儀なされていますが、それを上回る素晴らしい出来です。その出来は盛んに雑誌等で紹介されているとおりです。購入して損はないですよ。

私はスコープが欲しいところです。そうしたらパーフェクトです。

 

 

ゆっくりとご堪能ください。 (スコープ買いそびれました。)

 

このモデルガンは素晴らしいです。何が一番素晴らしいかと言うと、持ちにくく、振り回しずらいところです。その重さからくる取り回しにくさは、まさに実銃感覚。

 

写真を撮ってみると、「生で見ている」ほどカッコ良く見えなかったのです。で、何度かやり直し見栄えのする写真になったかな、と思います。実物はとても重厚で、「孤高の戦士」と言った趣があり味わいがあります。

 


良い形してますね。

独特の形状。この形状は、当時他国のライフルになかったのではないでしょうか。



宿敵との記念写真。

この写真を編集していて「ガーランドも存在感あるな」って気づきました。

G43に負けず劣らず良いですね。

カチッとしたエッジです。

 


スチールプレスのバレル・バンドを上手く再現しています。

溶接された負い紐環も上手く表現しています。

合板の木目調を大変良く再現しています。見てて飽きないですね。

 


トリガーは「遠い」です。私の感覚では「人差し指の腹でんチョンと引っ掛ける」感じです。でも、実銃どおりだそうです。

凄いですね

丁寧に作られています、手抜き無し。

 


マガジン挿入口からボルトを見ます。

ストックとトリガーガードの嵌め合わせは絶妙です、見苦しい隙間もなくカーブも一致しています。

タンジェント・サイトはガタツキもなくしっかりと作られています。
 

ボルト・キャリア、排莢の際これが「ガシャコ」と下がります。

ボルト・ハウジングとボルト・キャリア。独特の構造です。

セフティーです。左撃発右安全です。

G43の特徴的なフォルムです。

ボルト式ライフルのセフティー感覚です。
 

刻印です。全て左サイドにあります。

ここから分解です、ボルト・キャリアを一杯引きラッチを掛ける。
 

セフティーを掛けた後、矢印のピンを押す。

ピンを押しながらボルト・ハウジングを上に持ち上げます。それで外せます。

バンド・リテーナーを押しバレル・バンドを開放します。

ハンドガードが外せます。ガス・ピストン等が見えます。

トリガーガード前後のビスを外します。回り止めのピンが特徴的です。
 

芸が細かいですね。

ここまで簡単にばらせます。

チャンバー付近です。華奢な亜鉛パーツもあります。壊れないでね・・・
 

(レシーバーがストックに載っており分解写真の順序と齟齬します。)
引き金部です。実に丁寧に個々の部品が作られています。見えない部分にも「気を使う」これが職人気質だと思います。最近失われていく大切なものがココにはあります。今のモデルガン業界にはこう言う会社が必要です。

レシーバーのレール部分の再現は素晴らしいです。「回転式」でも「落とし込み式」でもないG43閉鎖機構の特徴を再現しています。でもチャンバー後端のロッキング受け部は省略されています。

良い作りこみです。
 

クリーニングロッドも充分長いです。もしかしたら実銃サイズかもしれません。

ガス圧利用の閉鎖解除機構がとても上手く再現されています。

実銃のガスブロックもピンで止まってます。

おしゃれですね。

レシーバーが上下分割されます。実銃には無い構造です。
 

後ろにずらしながら上に引き上げます。

ガス・オペレーティング機構は構成から形状まで実銃どおりです、ただ作動しないだけです。

チャンバー(アルミ)とレシーバー(上)です。

チャンバーはこんな感じで収まってます。

引き金部、実銃を大変良く再現しています。残念なのはトリガー軸等にスチールピンではなくCピンが使われているところです。引き金を引く時の「ざらつき感」はこれが原因だったのでしょう。
 

この構成は実銃で見る写真と全く一緒です、素晴らしい!(ただピンがCピンというだけです)

実銃どおりの調整ビスです。作りが華奢なので引き金をガチガチ動かすのは禁物です。

赤矢印下の横長構造物がシアーです。引き金を引くとこれが上に上がります。セフティーはシアーの動きをこのように封じます。引っ込んで「撃発」出っ張って「安全」です。

銃本体から取り外した状態のボルトキャリア、ハウジング、ボルトです。
 

ラッチを解除しびろ〜んと伸ばします。形状は複雑ですが構造は単純です。

ボルトをキャリアから分離します。赤矢印のラグを解除してやります。

実銃ではハウジング、ダスト・カバーも分離するのですが変形や破損が怖いのでそこまで分解しません。

ボルト・ハウジングとダスト・カバーです。実銃を良く再現してます。

ハウジングを裏から見ます。プレス品です。
 

素晴らしい!

ボルト・キャリアを裏から見ます。

ボルト・フェイスです。撃針はダミーモールドです。

ボルトです、1つ残念な事はロッキング・フラップが省略されていることです。それがあると閉鎖機構が理解できるのですが・・・

実に丁寧に作られています。
実銃にも使用可能ではないでしょうか。
 




芸の細かいモールドです。作りこみもしっかりしています。

銃本体+マガジンで4200g
 

銃本体+マガジン+付属ダミーカート10発で4560g
       
 

 

 

<Kによるコメント>

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
オマエら大変だ!G43が来ちゃいましたよ!!

自分で集められないものは、人様のお力をお借りしろ!という都合のいい方針で運営されているこのサイトに、最大級の奴がやってきましたよ!!大変だよ、オマエら!!

まず、値段。20マソなんて、すごすぎ!これより高いモデルガンもあるけど、限定品とか特別モデルじゃなくて、メーカーが通常に販売しているモデルとしては最高値。すごすぎだって。さらに、レア。めっちゃレア。少なくとも、俺の中ではドイツ旧軍兵器の中では最もレアで、秘密のベールに包まれているモデル。

「ヒトラーのガーランド」という異名を持つそうだが、ヒトラーも迷惑だっただろうね。逆にガーランドの方が「ヤンキーのG43」とか。まぁ、片やほとんど部隊に行き渡らず狙撃専門として有名なモデル、片や史上初全兵士へ支給した自動ライフルだ。知名度では負けちゃうね。

でもね、そんな知名度とかメジャーだとか、GUNヲタには関係ないのよね。知名度が低いからとバカにする、戦場での貢献度が低かったからとバカにする、そんな人達はマルイのカタログから選びなさい。きっと幸せな「メジャー生活」がおくれるから。

さて、G43。俺にとっては秘密だらけのG43。何々?今回404さんの投稿情報読んで、まず勉強したのが、ガスチューブ(ロッド?)の位置。バレルの上なんだね!!MP44と同じ。つか、現代のガスオペレーテッドの大半と同じ。合理的な設計だ。つか、今までずっと、「G43のバレルの上、何であんなに厚ぼったく感じるの?」と思ってた。ガスチューブ(ロッド)が入ってたんだ。(ちなみに、空軍のFG42は、ガスチューブがバレル下。)

しかし、どれだけ見ても見飽きない。ガーランドと比較されてるけど、好対照。徹底したガーランドの「実用一辺倒さ」と、G43の独逸的戦う工芸品の対決。シャーマン対パンターの対決と同じ。マニア的には、戦う工芸品の方が楽しい。

まだまだ一杯勉強して感動したところがあるんだが、チラシ裏(極度に私的事項)になるから、この辺でやめとく。オマエらもよく勉強するように。

404さん、いつもありがとうございます。これからも、ユーザの立場に立ったレポートをお願いします。

 

 
 

 

 

<2009年6月27日追記>

G43の動画を集めてみた。なんかみんな、気持ちよさそうに撃ってて、羨ましい。ちょっと実銃が撃てる国だと思って好き勝手しやがって!! おらも撃ちたいよぅ〜〜〜〜