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てっぽうのページ

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九九式短小銃

 

 

タナカ製:モデルガン

本稿のレポート、写真は全て「404」さんのご提供です。

  カテゴリー  金属製モデルガン 発火式
  全長 1117mm (多分)
  重量 3,060g (実測、ちょっと軽いですね)
  装弾数 5発
  弾薬 7.7mm (実銃)
  作動方式 ボルト式
  作動方法 手動
  銃床 不明 (サクサク削れる、軽い)

タナカ製「九九式短」です。詳細は皆さんご存知のとおりです。

このMG再販停止から随分年月が経ってしまいました、「いつ再販するのか?」と首を長くして待っていたところですが、なんとモデルガンではなくガスガンでの登場となる予定だそうです。それはそれで喜ばしいことですが少し残念。でもそのガスガンの売れ行きが良ければ「気を良くしたタナカさん」がモデルガンでも出してくれないかなぁ〜と首を長くして待つことにします。

でも皆さんくれぐれも「CAW」に作ってくれなんて言わないように・・・「Kar98K」ではまたしても嫌な思いをさせられました。もう「嘘つきショップ」は勘弁です。CAWが良かったのは昔の話、今は見る影もありません:業界のお荷物)・・・。お願いするなら「SHOUEI」さんです、次が「マルシン&ハドソン」。実は「タミヤ&バンダイ」も作れるんじゃないかなぁ〜と思っているところです。

モデルガンの話に戻って。タナカ製品全般に言えることなのですが、生産時期によって品質に差があり、「当たり外れ」があります。で、外れでも出しちゃうところがこの業界の悪いところですね。そこら辺は改善していただきたいものです。

ではご堪能ください。九九式短小銃、うやうやしくて良いですよ。それとK.T.Wさんが三十年式銃剣出すとか(2007年5月?)楽しみですね。 

 

 

三八式と並ぶ皇軍の主力小銃

三八式歩兵銃より随分短く、軽くなりました。(実銃ね)
 

かっこ良いですね
 
 

シルエットが良いですね
 

この形!タナカの九九式は手放せませんね!

またも宿敵ガランドと

ガラランドのほうが大柄(全長は大差無し)なのでそっちに眼がいってしまう

九九式ファミリー
全てタナカ製MGです
 

ココから細部です
 

この九九式は銃把の形状が非常に優美です

とても握りやすいです
 

ガスガンでもこれくらい綺麗なライン出せるかな?

この九九式は床尾部と床尾版の寸法が合っておりません

はみ出してます。
でもあまり気にならない。
 

よくオークションで「菊の御紋はありますか?」って質問してる人が居ますが、それが無いMGってあるのかな?質問の真意がが分からない。

数少ない刻印。
実銃では個々の部品に「部品番号」が刻印されているそうです。

照門:表尺、よく破損しますね
 

あまり写真の無い
「前方より」

ここから分解です。 クリーニング・ロッドを外します:短い!
 

ねじ2本を緩めます。すると上帯が前方に引き出せます。

ねじ1本を緩めます。下帯も前方に引き出せます。

すると木被が分離できます

用心金&枠を留めている3本のねじを緩めます。 参考ですが「ボルト操作が重い」と感じたときは「枠」を留めている2本のねじ(赤表示)を「緩め」にセットします。もちろんボルトには潤滑オイルも必要。

弾倉、用心金&枠が外せます。すると銃床から機関部一式が分離できます。
 

ここまで簡単にばらせます

枠と用心金はこんな感じで嵌め合わされています

銃身を外します、まず赤矢印の後方ビスを緩めます。この九九式では前方は「ビス」ではなく「イモねじ」になってます、そのイモねじが銃身に刺さる構造です。
 

アレンレンチでイモねじを緩めます。 銃身は「アルミ」です。

銃身が分離できました。写真には写っていませんが、銃身側に穴があり、イモねじ固定による脱落防止も兼ねています。

チャンバーを外します。赤矢印の2本のビスを緩めます。

固定はこれだけ

引き金です。当たり前ですが部品点数が少ないです。
 

赤矢印の部分が逆鈎(シアー)です

蹴子(エジェクター)を見ます

ここから円筒(ボルト)の分解です

亜鉛合金モデルガンの泣き所です。自然崩壊や力自慢による破壊等により、すぐ割れます。

ボルトフェース
 

安全子と円筒の結合部が割れます。無理な力は禁物。

で、分解はこのとおり「kar98」より簡単です

撃針です。亜鉛合金で「この厚み」では「破損必至」ですね!

このように安全子と撃針は結合します
 

スルスルと入っていきます。最後まで引っかかりません。

赤表示の寸法(右写真)が正しければ、ここまで撃針がスムーズにはまります

時々この部分の太さに「精度」が出ていない物があります。「安全操作」を行う時ここが太いのに力任せで操作を行うと撃針を破損させます。「安全操作」で硬いと感じたらここを見てください。

以前タナカのライフル系で教えてもらったことがあります。経験豊富な「年配のMG趣味」の方はオリジナル・スプリングから力の弱いスプリングへ換えてしまうそうです。発火は無論のこと「弾送り」すらしないそうです。「ボルトがもたない」そうです・・・。もちろんこの手のMGの保管はボルトを取り外しておくそうです。
 

安全操作「安全」

安全操作「撃発」
この操作親指のみで出来ます。発火させないので弱いスプリングで問題ありません。

実測3,060g・・・もう500g足したいところですね

亜鉛合金のMGでは「鉱物系オイル」や「CRC」は厳禁です。「テフロン系」か「シリコン系」を!

上:K.T.W
下:タナカ(多分)
 

こんな違いがあります。たいしたこと無いですが。
       
 

 

 

<Kによるコメント>

タナカから、あの、かつて「三八式歩兵銃」「三八式騎兵銃」「四四式騎兵銃」「九九式小銃」「九九式短小銃」「九九式狙撃銃」「二式テラ小銃」「百式機関短銃」ら、旧軍シリーズを総なめで発売したネ申「タナカ」から、「新」旧軍シリーズが
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
オマエら大変だ!来ちゃいましたよ!!

というわけで、タナカがすごいことやっちゃったんだよね。この時代に旧軍シリーズを「新」で出すって、どれだけすごいことか、オマエら分かるか?ガソリン高騰時代・・・俺の大学時代だから今から25年前・・・、ハイオク200円になりかけてたあの時代に、マツダが「ロータリーターボ」を出したのに匹敵する。ただでさえ悪い燃費のロータリーに、ガス大食いのターボつけてどーすんの!と。キャッチフレーズが「ロケット!!」って、車買う大人バカにしてないか?と。あるいは、ボード全盛の昨今に、スキーを中心にしたカヤマユウゾウ風の映画撮るとか。あるいは、Windows全盛の今こそ、Townsを復活させるとか。・・・段々わけ分からなくなったのはお約束だが、何が言いたかったんだろうか。

わけが分からなくなったが、タナカが旧軍シリーズを「新規」で出すことだけはガチだ。ガスガンという点でorzな人も多いであろうが、タマが出なきゃ嫌だ!という俺にとっては、喜ばしい事態である。どれくらい喜ばしいかというと、オッサン車ばかりだったあの時代に・・・いや、またわけ分からなくなるからやめておく。とにかく、それくらい喜ばしいことだ。第1弾の「九九短」発売日は、国民の休日になっても不思議はない(当社比)。

さて、404さんに今回情報を頂いた「タナカの前作、九九タン」。いやぁ、正直、KTWので十分!!と思ってた俺にはショックだった。違う。KTWとは違う。全体のシルエットも、細部のこだわりも違う。さすが次世代のNATO弾はタナカの意向を無視しては決められない!!と一部で噂されている「世界のタナカ」である。オマエらちょっと、馴れ馴れしすぎるぞ!!

旧帝国軍独自のセイフティは、KTWでは再現されていない。俺もタナカの四四式ではじめて体験した。右手お父さん指で「回す」のではなく、「斜めに押し上げる」だけで解除可能。モーゼルのように180度「回す」必要はなく、エンフィールドのように、暗闇で「見ないで」自信を持って操作できないタイプでもない。セイフティノブを見ないでも、「親指を真っ直ぐ前へ持っていく」だけで、間違えずノブが「押せる」。押せるのなら、そのまま左の方へ「押す」だけでいいわけだ。何と実用的なシステムだろうか。タナカは当然、新ではこのメカも再現してくるだろう。九九短と三八歩、四四騎は持っているので、九九長と三八騎と九九狙と九六狙、二式寺院は出たら欲しいと思っていた自分だが、第一弾の九九タンを我慢できる自信はない。

今のところ、旧軍を出してくれるのはKTWとタナカと一部マルシンだけである(TOPもあるが、あそこはわけ分からんから外す)。ただでさえ少ないガンヲタの中の、さらに絶対少数派の「曲銃床萌え連中」よ。頑張って御布施して、盛り上げよう!!

404さん、いつもありがとうございます。これからも、すばらしいレポートをお願いします。