タナカからガスボルトアクションで発売されたモデルです。
KTWからエアコッキングガンで発売済みのモデルの為、他社から発売されるとは夢にも思っていませんでした。
タナカから製品化されるウワサが出始めた頃は、いつもの様にKTWの九九式狙撃銃持ってるからイラネ〜ヨとシカトするつもりでいましたが、結局買っちまいました(汗)
ショップで受け取った際の見た目の第一印象は、ストックの形状ですがロワーバンド〜トリガーガードにかけてが、KTWの物より何となくスマートかな?
木製ストックの木目は・・・天然素材の為、多少の事は目をつぶりましょう。
KTWでは樹脂製だったリアサイト・トリガーガード・セーフティノブ・バットプレート等は金属製となり、気分的に良い。
で、実射性能は、気温が低い時は当然の事ながらガスガンは不利ですね。
KTWとタナカの製品を交互に撃ってみましたが、集弾性・パワー共にKTW製が上でした。
但しタナカ製もホップ調整してアップ気味にすると、成績は良くなっていきました。
実銃の開発経緯は、三八式歩兵銃の6.5mm実包では威力不足となってきたので、口径を大きくし兵站の都合上、機関銃弾を併用する事を条件に、開発がはじまった様です。が、機関銃弾では威力がありすぎたので、結局九九式専用の実包を製作すると言うトホホな結果に。全長も当初は三八式並みに長かったのに、すぐに短小銃化され、モノポッドや対空照尺も省かれてしまい、戦争末期になると資材及び熟練工不足による粗製乱造が原因で、発砲に危険が伴う粗悪品まで造られた様です。なんか、大日本帝国の栄枯盛衰を具現化した兵器の様な気がします。
でも、九九式の初期モデルはまさに三八式のバージョンアップモデルで、フロントサイトのサイドガード・使い方がよくわからない対空照尺・モノポッド等が装着されて、個人的には好きです。できれば、ついでに長小銃も造ってくれないかな〜、と切望している今日この頃です。